【No.10 人は見かけによるとは限らないが、ほぼよる】
今日は、昼からバイトがありました!
僕は、ホテルの派遣のバイトをしています!
豊田市内のホテルで宴会の予定が入ると、各ホテルの社員だけでは100名単位のお客さんを捌き(さばき)きれないので、ホテルマンの派遣会社に登録している僕に宴会の助っ人要員として声がかかるという仕組みです!
まあホテルマンというと聞こえはいいですが、実際は宴会専用の助っ人ウエイターというところです!ビール出したり、使用済みのお皿下げたりします!
派遣のバイトなので、基本的に毎回働く人は初めましての人ばかりで、今日も初めましての人と一緒に仕事してきました!
今まで派遣バイトを通して色んな人と会ってきましたが、僕の見立てによると、ホテル派遣のバイトをしている人間というのは大きく分けて2パターンあります!
一つ目のパターンは、大学生!
時給が1000円で交通費も出る、かつ休憩時間に食事も出る。ということで豊田市にしては高時給・高待遇なので、大学生が割りの良いバイトとして活用しています!
二つ目のパターンは、フリーター!!
大学生との一番の違いは、モチベーションの高さです。
フリーターの人はおじさんが多く、「これで本気で飯を食っている!」というタイプの人たちです!
おじさんフリーターは、その圧倒的な出勤数の多さで、派遣会社への貢献度も高いです!
また、今日バイトの人から聞いて知ったのですが、この2パターン目のフリーターの人たちは、派遣として頑張って働いていると、専属バイトとしての道が開かれ、さらに専属バイトとして頑張ると、社員への道が開けてくるそうです!
どうりでフリーターのおじさんたちは、動きにキレがあるなと前々から思っていましたが、これで納得がいきました!
概して、フリーターおじさんの方が、大学生のバイトより経験が豊富で仕事ができる人が多いです!僕は、いつも社員さんか、このフリーターおじさんたちに仕事の指示を仰ぎます!
さて、非常に前置きが長くなりましたが、僕が今回伝えたかったのは、「人は見かけによるとは限らないが、ほぼよるのではないか」ということです!
件の、今日初めましてで一緒に働いたフリーターおじさんに話を戻したいと思います。
このフリーターおじさんは、ちっちゃくて、禿げていて、おまけにホテルから借しだされている制服のジャケットもサイズが合っておらずブカブカで、何とも悲壮感の漂うおじさんでした!
といった感じの散々な描写でもわかる通り、そのおじさんに対してボロクソの印象を僕は抱いていたわけですが、この印象が休憩のときに180度変わってしまいます!!
休憩時間に、そのおじさんと一緒にお弁当食べているときに、ふとしたきっかけで、そのおじさんがなぜ派遣バイトをしているかという話になりました!
実はそのおじさん、先月まで6年間ほどイタリアのミシュラン星付きレストランで本格的にイタリア料理の修業をしてきたプロの料理人でした!
しかも来月には、名古屋で自分の店を持つそうです!
イタリアから帰国して店をオープンするまでの繋ぎとして、時間の融通が利きやすいホテルの派遣バイトをしていたとのこと。
そのおじさん、イタリア修業中の6年間も、年に一度日本に帰ってくる度に知人のネットワークで人を集めて料理会を開催しており、その評判が口コミで広がって、自分の店を持つ前から、医者や弁護士などハイステータスな上客がすでに何人もいるそうです。
しかもメディアにも取り上げられていて、テレビには5回も出演経験があるそうです!!
要は、めちゃすごい人です!!
いや、それが前述の描写のように、「ちっちゃくて、禿げていて、おまけにホテルから借しだされている制服のジャケットもサイズが合っておらずブカブカで」といった有様で、全然すごい人に見えないんです!
そのおじさんに、「料理用の白い制服を着てビシッと決めてドヤ顔しているwithイタリア人inイタリア」の写真を見せてもらって、「おー、プロの料理人だ!カッコイイな!!」と思いました!
その休憩時間が終わってからは、そのおじさんを見る目がまるっきり変わってしまいました!
そのおじさんがめちゃくちゃ頼りになる感じがしましたし、心なしか、そのおじさんの背中が大きく見えました!(実際のところ、休憩前と後でおじさんの働きぶりが大きく変わったわけではないのに)
僕はこのエピソードから、人の「見た目」と「肩書き」の持つ強力なパワーの存在が身に沁みて分かりました!
得た教訓は2つあって、1つ目は「やっぱり人は見た目で判断される、あるいは判断してしまう」ということ。
このおじさんの場合、もし休憩時間にプライベートな話をしなければ、僕はずっと「ちっちゃくて、禿げていて、おまけにホテルから借しだされている制服のジャケットもサイズが合っておらずブカブカで悲壮感溢れるおじさん」と思い続けていたことでしょう。
これは非常に危険なことだと思いました。見た目ではこのおじさんの凄さに僕は全く気づくことができませんでした。
ただ、正直それで損をするのは、相手にネガティブな印象を持たれてしまう本人(おじさん)の方だと思います。身だしなみには気をつけたいと思いました!
見た目が人に与える印象と影響力はあまりにも大きいので、これを上手く使うか使えないかは人生を大きく左右しそうです!
僕も就活中なので、見た目にはとくに気をつけたいです!ネクタイの結び方から、スーツの着こなし一つで、その人の印象は大きく変わります。
僕は、企業の合同説明会に行った時に、人事の人のネクタイの結び目をよく見ますが、ネクタイが上手に縛れておらず、くしゃっとしているだけで、「あ、この会社には入りたくないな。」と思ってしまいます!
逆に、学生でネクタイがビシッと決まっている人はそれだけで、「こいつ相当できるな!」と僕は思ってしまいます。きっとビジネスの世界では、まず相手に「こいつは信頼できそうだ、できそうなやつだ」と思ってもらわないと、実力云々の前に仕事を任されないと思うので、非常に重要だと思いました。それほどに見た目には強力なパワーがあります!
教訓の2つ目ですが、「肩書き」のパワーについてです。
僕は、この「肩書き」については、「良い肩書きを持っているのが素晴らしい」という安直な結論には至りませんでした!
というのも、一つ目の教訓、「やっぱり人は見た目で判断される、あるいは判断してしまう」に関して言うと、見た目は良いに限ります!見た目・見栄えが悪い方が良いというシチュエーションはイメージしづらいです。
ただ、「肩書き」に関しては、パワーが大きいですが、このパワーはマイナスにも働きうると思いました。
件のおじさんは、「イタリア料理のプロのシェフ」という「肩書き」を持ち出すことで僕の持つおじさんへの印象を180度マイナスからプラスへと変換させました!
しかし、もし「イタリア料理のプロのシェフ」という肩書きから入って、そのおじさんの料理が全然おいしくなかったり、料理の知識が微妙だった場合、そのマイナス効果も大きく、「なんだ、全然たいしたことないじゃないか」という落胆の度合いが大きくなると思いました。
肩書きによって先に期待値が上がるだけに実力不足の招くマイナス印象のダメージは大きいです!
よって「肩書き」は、実力に伴った場合にだけプラスの効果を発揮すると思いました。
自分に照らして言うと、「有名企業に入って、良い肩書きはあるけど、実力はネームバリューに伴っていない」ということは避けるように、頑張って肩書きに見合う実力をつけていきたいなと思いました。
「さすが、◯◯社の岩月くんだ、やっぱりできるな〜!」と言われるような名実伴った人間になりたいですね!
【今日の学び】
・「見た目」の持つパワーは凄い!見た目で損しないように、むしろ得をするように、身だしなみには気をつけたい!プライベートだけでなく、仕事の成果にも影響が出そう!
・「肩書き」は一見あればあるほど良さそうだが、その分相手の期待値も上がるので、恥をかきたくなければ、実力相応がちょうど良さそう!